10月11日,12日,13日の練習報告

プレ沖縄コースとは,「日曜練習会」の前身である実業団チームチェブロの練習会から続く,伝統の「おきなわ」対策のコースです。年を経るにつれて,細かなコース変更などがありましたが,ほぼ同じコースが現在に受け継がれています。

日向峠〜糸島半島〜長野峠〜北山ダム〜熊の川温泉〜古湯〜天山スキー場口〜杉山〜樫原湿原〜七山〜観音峠〜長野峠
およそこのようなコースで,距離は150km程度。前半は平地中心、後半は上り中心となっています。

近年では,2006年のおきなわ200kmを完走した福岡県勢のうち,1名を除いて全員が練習したコースであり,そのポテンシャルはある程度は実証されているのではないでしょうか。
しかし,この練習会の本領は,そのコース設定だけではなく,さながらレース本番のように容赦なくハードに走り続けることにこそあるのだと思います(と,先人から言い伝えられています)。

かつて,私(今回の筆者)が初めて参加したときには,「先に続くコースのことを考えて力をセーブしていてはダメだ,その都度の展開のなかで全力で食らいついていかなければいけない。なぜなら,それはレースがそこで終わってしまうということを意味するからだ」。あるいは,「坦々と走るな,必ずどこかで自分の存在を示せ」といった厳しい心構えを先輩方から教えていただきました。
実際に練習会前日から胃が痛くなって体調を崩すこともあるほど,それは厳しいものでしたが,ここで培われた「心構え」は。「おきなわ」が終わってからも,それ以降の自分の練習やレースの臨み方に変化を与えてくれたように思います。

さて,この3連休の概要は次のようでした。

10/11:プレ沖縄コース(若干コース変更)
参加者:勝木,本松,阪本
前半の平地セクションはアベレージ約30km/hでローテーション。後半の山岳はコース確認も兼ねて走ります。阪本は全体的に走りに元気がありません。勝木,本松もそれぞれの課題を見つけました。初日ではありましたが,余力を残すことなく練習会を終えることができました。

10/12:プレ沖縄コース(いわゆる「プレプレおきなわ」)
参加者:Kさん,Sさん,Iさん,勝木,本松,阪本,青木,増馬(伴走車サポート)
チーム外からはKさん,Sさん,Iさんが参加してくださいました(Iさんはショートカットコースで参加)。ありがとうございます。
前半の平地セクションは,人数が多いこともあり,昨日よりもハイペースです。長野峠は,Kさんが貫禄で先行通過です。天山スキー場へ向かう古湯からの上りでは,Kさんと本松がランデブーで上りきりました。観音峠では今日も元気のない阪本が最後にアタックをかけますが,キレがありません。そのまま長野峠へ,全員全開で上っていきました。Sさんも強靭なスタミナで一貫してスピードが落ちることはありませんでした。

10/13:米の山峠〜飯塚〜力丸ダム〜八木山峠〜志免
参加者:Iさん,増馬,青木,本松,阪本,勝木(途中から別メニュー)
前半は,2日間のリカバリー的要素も込めて流していきますが,やはりローディのサガなのか,峠などの要所要所では,増馬を中心にしてアタックがかかりました。しかし全体的には楽しんで走る日となりました。このような日も大切です。勝木は途中から別メニューで,さらに乗り込みました。

3日間で,チームの中で最も距離を走った者は約480kmでした。内容も充実しており,「おきなわ」を控えた者は,今後さらに力をつけていくと共に,調整が求められるでしょう。